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板皿にヒビが入る問題

Updated: Mar 12, 2021


捨てるのがもったいなくて金継ぎしたお皿たち

タタラ作りのこのお皿人気があるんですけど、製作過程で高確率でヒビが入るんです。平らなお皿で端だけ2センチくらい持ち上げてるんですけど、この時に土に負担がかかっているのかもしれないです。だからと言って端を上げないで真っ平らのままにするとソースや水分のある食べ物は置けないので、使い勝手が悪くなってしまいます。

あと考えられることといえば、土の硬さが均一になるようよく混ぜることと、菊練りをもっとたくさんして土に空気が入らないようにすること。端から乾燥していくので、乾燥の速度が端と内側で同時になるようビニールをかぶせてゆっくり乾燥させることくらいでしょうか。




乾燥中にお皿の上に重しを置いて土が浮かび上がってこないようにしているのですが、それでも歪んでしまって作り直すことも多々あります。

乾燥が終わって、素焼きをするとこの時点で製作したもののうち半分、もしくは3分の2にヒビが入ってしまいます。本焼きをしたらヒビが広がってしまうと予想されるものは捨てて、ヒビが小さいものは本焼きします。

焼きあがった後でヒビの部分は金継ぎするのですが、金継ぎも完成まで数ヶ月かかるので、タタラ作りだし歪みもあるし簡単にちゃちゃっと作ってると思われるかもしれませんが、時間をかけて、手間暇かけて、作っているんです。有り難いことに、写真に載せた大皿2枚と小皿4枚は全てEtsyで売れました。ただ時間がかかっていることと、3分の1しか出来上がらないことを考えると、3倍の値段をつけてもいいような気がするのですが、買ってもらえるだけでも有り難いと思って安く売っています。


ヒビが入っていなくて、金継ぎしていないお皿も同じ値段で出しているのですが、金継ぎしてあるお皿の方が人気があります。

私の中では、自分が愛用していたものが割れてしまったけれど捨てたくないので金継ぎして使い続けるというイメージがあったのですが、元から金継ぎしてあるものをそういうデザインとして好んで購入する人たちが多くいるんだなあとびっくりしました。


このお皿はよくヒビが入ってしまって効率の悪いお皿なのであまり作りたくないのですが、よく売れるし注文も入っているので作り続けています。

金継ぎもかぶれるのであまりしたくないのですが、ヒビが入ったものをそのまま売るわけにもいかないので、頑張っています。

なんとかヒビの入らない方法を見つけ出して、全作品ヒビなしで完成させられるようになりたいものです。




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