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【金継ぎ】恐怖の漆かぶれ女!


今回は、楳図かずお風のブログタイトルにしてみました。


陶芸をしていると、乾燥中や焼成中に作品にヒビが入ってしまうことがありまして、また使用中に落として割ってしまうことも多々ありまして、せっかく時間をかけて作った作品を捨ててしまうのはもったいないので金継ぎをしています。

金継ぎは完成まで時間もかかるし、新しい作品を作り直したほうが早いのですが、ものを大事にする和の心ですね(またの名を貧乏性と言います)。

金継ぎは誰にも習ったことはなく自己流なのですが、「金継ぎ一年生」(山中俊彦監修、文化出版局発行)を参考に、日本の生漆と金消粉を使って壊れたものを直しています。


金継ぎを始めてしばらくは問題なかったのですが、ある日の作業中に手のひらに漆がついてしまいまして、石鹸で洗い流して何事もなかったかのように作業を続行したのですが、これはダメです!漆がついてしまった場合は、テレピン油をつけたティッシュペーパーで拭いて、軽石でこすり落としたり、ホウ酸の粉を撒いたりするのが正しい対処法です。

私はそれまでかぶれたことがなかったので、漆のことを甘く見ていました。

数日後になんとなく腕が痒いなーと思い始め、そのうち両腕のひじから下に発疹が出始めて、この時はまだ虫刺されか何かかと思っていて漆にかぶれたとは気づいていませんでした。

その後数日かけて徐々に腹部や足まで痒くなり始め、ついには顔も腫れてしまったのです。この時点でやっと「これはうるしかぶれだ!」と気づき近所のお医者さんのところに行ったのですが、オーストラリア人は漆のことを知らないので、とりあえず植物のせいでアレルギーが出ていることを説明して、抗ヒスタミン剤と塗り薬を処方してもらいました。薬が効いたかどうかは微妙ですが、時間をかけて治っていきました。



漆は触れたところがかぶれるだけでなく、ついた箇所から皮膚に染み込んでいき全身に症状が出るので、甘く見ていると私のように顔まで腫れて出歩くのも恥ずかしくなってしまいます。

敏感な人は、漆の木の下を通っただけでもかぶれるらしいので、本当に漆の成分というのは強いんですね。初めて漆を接着剤として使い始めた人々や、漆器を作り始めた人々は、発明者であり開拓者でもありますね。



私はというと、ひどい漆かぶれ以降、夫から「もう2度と金継ぎをするな」と言われてしまったにもかかわらず、金継ぎし続けています。

漆がつかなくても使用したすぐ後にはアレルギー反応が出るのですが、長引くことはないので、抗体ができつつあればいいなと思っているのですが、どうなのでしょうか。








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