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  • Writer's picturesayakaogawaceramics@gmail.com

Updated: Mar 2, 2021


留学中に模写したラウル・デュフィの「薔薇色の人生」


1度目の海外は、パリへ2週間の短期留学、2度目の海外はパリへ1ヶ月の短期留学、そして3度目の海外はまたもやフランスで、今度は3年間の長期留学です。


私は本が大好きだったので、大学卒業後、学校図書館の司書として就職しました。通っていた大学では図書館司書資格が取れなかったので、他の大学の短期集中講座に通いました。2ヶ月間、日曜日を除く毎日朝9時から18時まで講習があり、3日に1日試験がありました。再試や追試はなく、すべての試験に受からないと資格はもらえません。大学の試験日と司書資格取得講座が重なったりして、結構ハードでしたが、無事に資格を取って、超氷河期でしたが幸運なことに念願の司書として働き始めることになったのです。


そんな中、こどもの頃から憧れていた海外で暮らしてみたいという夢は褪せることなく、むしろ膨らんでいき、悩みました。図書館司書の仕事は楽しいしやりがいもあるけど薄給です。近々結婚するとばかり思っていた彼から振られてしまい、実家も遠く、1人暮らしをしながらその時の就職先で働き続けるには厳しい状況でした。友達や家族、たくさんの人に相談しました。


しかし人生ピンチの時こそがチャンスの時なのです。

同じ大学出身でインドネシアで画家として暮らしている方の寄稿を拝見しまして、その方にもメールで相談しました。お忙しい中見ず知らずの私にお返事を下さり、「悩んでないで行ってこい」と力強く背中を押してくださいました。

私が相談した人全員が行けと応援してくれたのです。


そうして、フランスに3年間留学に行くことを決めました。


大学で同じフランス語学科だった同級生や、短期留学をした時に知り合った日本人の友達がパリに住んでいて、しばらく居候させてもらったり、本当に感謝しきれないほどお世話になりました。


ただし、2度の短期留学で、パリでは遊んでしまって勉強できないと感じたので、最初の8ヶ月はノルマンディー地方のルーアンの語学学校に通うことにしました。

Inlinguaというアットホームな語学学校で、規模が小さいのでみんなと友達になれましたが、8ヶ月という期間は長過ぎたように思います。

他の生徒たちは3ヶ月なり6ヶ月なりフランス語を習った後で、ルーアンにある国立製菓製パン学校、INBP(イー・エヌ・ベー・ペー)に入学したり、他の都市に行ったりしていました。

私は8ヶ月のルーアン生活の後で日本に一時帰国し、その後はパリ11区にあるAcadémie de Port-Royal というアトリエで、油絵とデッサンを習いました。

今になって思うと、油絵なんてアナログなことを習わないで、コンピューターグラフィックスとかやっていれば良かったなあとも思うのですが、陶芸も結構アナログなので、古いものや昔からあるやり方が好きなんでしょうか、私。

でも、人生何をするにも遅すぎるということはないと思うので、やりたいことがあれば、きっと後からでもするでしょう。


もしも海外で暮らしてみたいけど悩んでいる人がいたら、私は絶対行ってみるべきだと断言します。




  • Writer's picturesayakaogawaceramics@gmail.com

Updated: Mar 2, 2021


息子はオーストラリア生まれですが、息子が生まれた時には私と夫はビジネスビザで滞在していたので、彼が出生時に得た国籍は日本とフランスの2カ国です。


オーストラリアは1986年までは出生地主義で、両親ともに外国人でもオーストラリアで生まれれば自動的に国籍を取れたようですが、その後法改定され、血統主義へと変わりました。ただし、永住権を持っている両親から生まれたこどもはオーストラリア国籍を取れるようです。

また、オーストラリアで生まれたこどもが10年連続で滞在し続けた場合は、オーストラリア国籍を申請する資格があるそうです。


オーストラリア国籍を申請すると、息子は日仏豪三カ国の国籍を持っていることになりますが、日本では多重国籍を認めていないので、22歳までに日本国籍を選ぶか、放棄しなければなりません。その場合、よほど日本への執着がない限りは、生まれ育ったオーストラリアとフランスの国籍を選ぶと思います。


日本でも蓮舫さんが台湾と日本の二重国籍だったと騒ぎになりましたが、オーストラリアの国会議員も知らない間に二重国籍になっていたとか、放棄する手続きをしていなかったなどで、辞職になった人たちが相次ぎました。多重国籍を認められているオーストラリアでも、国会議員になるためにはオーストラリアの利益のみを追求できるよう、多重国籍者を認めない制度は理にかなっています。



緑:多重国籍を認めている国家          赤:多重国籍を認めていない国家         ウィキペディア(Wikipedia)出典

世界的に見ると、多重国籍を認めている国と認めていない国では半々くらいに思えますが、先進国では認めている国が多いようです。韓国では2011年に限定的に二重国籍を認めるよう法改定をしており、グローバル化を図っています。

私は多重国籍を簡単に取れるようにするべきだとか、移民を積極的に受け入れるべきだとは決して思いませんが、生まれながらに日本の国籍を持っている人が、意に反して国籍放棄しないといけない状況を変えるべく、限定的に二重国籍を認めてもいいのではないかと考えています。

私の息子がいずれは日本国籍を放棄することになるだろうと思う理由は、日本が二重国籍を認めていないからです。

これからますます国際結婚が増えていくだろうと予想される中、いつまでも多重国籍を認めなければ、どんどん日本国民は減っていくでしょう。少子化対策を考えるのであれば、多重国籍を認めることも一つの案かもしれません。




そんな中、スウェーデン出身ながらも日本に帰化した村雨辰剛(むらさめたつまさ)さんの記事を読みました。日本文化を愛し、日本へやってきて庭師としてお師匠さんの元へ弟子入りした村雨さん。落語や演歌、日本酒が好きって日本人以上に日本人らしい彼でも、帰化すると決めるまでには相当な葛藤があったのでしょうか。最近はNHKの「みんなで筋肉体操」にも出演されたらしく、活躍の場を広げていっているようです。日本を心から愛して、帰化して、頑張っている人のニュースを聞くと嬉しくなりますね。



  • Writer's picturesayakaogawaceramics@gmail.com

Updated: Mar 2, 2021


ストリートパフォーマンスをしてCDを売っているアボリジニー。民族楽器のディジュリドゥがエレクトロミュージックと融合して圧巻です。

日本に住んでいると、20代ならこんな服装、OLならこんな服装、30代が買い物するのはこんなお店、ブーツを履き始めるのは何月になってから、などなどみんな横目で周囲を伺いながら浮かないような装いを選びますが、海外ではみんな自由です。

どう考えても10代の若者向けのショップでおばちゃんがお買い物をしていたり、おばあちゃんや太っている人がミニスカートを履いていたりビキニを着ていたり。


ここオーストラリアでは、一年中みんなサンダルを履いています。電車で通勤途中のスーツの人がサンダルだったり、真冬に毛糸のニット帽をかぶってサンダルだったり、サンダルを履いていればまだマシで裸足のまま買い物に来ている人もよく見かけます。

近所のショッピングセンターはみんなパジャマで買い物に来ているように見えるし、他人の目を気にしたファッションをしている人なんていないんじゃないかと思われます。


かくゆう私もお化粧は滅多にしないし、髪の毛もボサボサで、だんだんとオーストラリアのおばちゃん化してきているのですが、さすがにミニスカートは捨てました。海で水着になる時も上からラッシュガードを着たり短パンを履くことが増えました。他人の目を気にしてというよりも、自分が快適に思えなくなってきたからです。

若い時には窮屈だったりしてもおしゃれを優先していたのですが、だんだんと自分がいかにリラックスできるか、快適に過ごせるかの方が大事になってきたのです。

これが老化ということなのでしょうか。

昔は持っていなかったスウェットパンツが今年からワードローブに加わりまして、今はまだ部屋着として着ているだけなのですが、いつかこれを履いてお買い物に出かけるようになるのでしょうか。


ところで、スウェットといえば英語ではsweatで「吸湿性の高い厚手の布で作られた、伸縮性、吸汗性、防寒性に優れたゆったりした生地」のことを指すらしく、スウェットパンツのことはTrack pants(トラックパンツ)と言います。トレーナーのことをsweaterまたはjumper(ジャンパー)と言い、trainerは運動靴もしくは調教師の意味があります。パーカのことはhoodie(フーディー)と言い、parkaは英語では防水カッパのことを指します。

日本語でジャンパーというと前開きのスポーツ用の上着のことを指しますが、イギリス英語でjumperはセーターやトレーナーのように前が開いてなく、頭からかぶるタイプの服のことを指し、アメリカ英語では女の子用のジャンパースカートのことを指します。日本で言うジャンパーのことは英語ではjacketと言います。特に区別する場合は運動用のジャンパーをsport jacketと言ったり、背広のことを business jacketと言ったりもします。

書いていても混乱してきてしまうくらい、和製英語は本場の英語とは違っているんですね。


ちなみにフランス語ではジャケットのことをveste(ベスト)と言い、スウェットパンツのことをjogging(ジョギング)と言い、運動靴のことをtennis(テニス)や baskets(バスケット)と言ったりするので、もう大混乱です。







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