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  • Writer's picturesayakaogawaceramics@gmail.com

Updated: Mar 2, 2021


今回は、楳図かずお風のブログタイトルにしてみました。


陶芸をしていると、乾燥中や焼成中に作品にヒビが入ってしまうことがありまして、また使用中に落として割ってしまうことも多々ありまして、せっかく時間をかけて作った作品を捨ててしまうのはもったいないので金継ぎをしています。

金継ぎは完成まで時間もかかるし、新しい作品を作り直したほうが早いのですが、ものを大事にする和の心ですね(またの名を貧乏性と言います)。

金継ぎは誰にも習ったことはなく自己流なのですが、「金継ぎ一年生」(山中俊彦監修、文化出版局発行)を参考に、日本の生漆と金消粉を使って壊れたものを直しています。


金継ぎを始めてしばらくは問題なかったのですが、ある日の作業中に手のひらに漆がついてしまいまして、石鹸で洗い流して何事もなかったかのように作業を続行したのですが、これはダメです!漆がついてしまった場合は、テレピン油をつけたティッシュペーパーで拭いて、軽石でこすり落としたり、ホウ酸の粉を撒いたりするのが正しい対処法です。

私はそれまでかぶれたことがなかったので、漆のことを甘く見ていました。

数日後になんとなく腕が痒いなーと思い始め、そのうち両腕のひじから下に発疹が出始めて、この時はまだ虫刺されか何かかと思っていて漆にかぶれたとは気づいていませんでした。

その後数日かけて徐々に腹部や足まで痒くなり始め、ついには顔も腫れてしまったのです。この時点でやっと「これはうるしかぶれだ!」と気づき近所のお医者さんのところに行ったのですが、オーストラリア人は漆のことを知らないので、とりあえず植物のせいでアレルギーが出ていることを説明して、抗ヒスタミン剤と塗り薬を処方してもらいました。薬が効いたかどうかは微妙ですが、時間をかけて治っていきました。



漆は触れたところがかぶれるだけでなく、ついた箇所から皮膚に染み込んでいき全身に症状が出るので、甘く見ていると私のように顔まで腫れて出歩くのも恥ずかしくなってしまいます。

敏感な人は、漆の木の下を通っただけでもかぶれるらしいので、本当に漆の成分というのは強いんですね。初めて漆を接着剤として使い始めた人々や、漆器を作り始めた人々は、発明者であり開拓者でもありますね。



私はというと、ひどい漆かぶれ以降、夫から「もう2度と金継ぎをするな」と言われてしまったにもかかわらず、金継ぎし続けています。

漆がつかなくても使用したすぐ後にはアレルギー反応が出るのですが、長引くことはないので、抗体ができつつあればいいなと思っているのですが、どうなのでしょうか。






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Updated: Mar 12, 2021


グッピーの稚魚に与える餌ですが、成魚用の餌を細かく砕いてもいいのですが、浮遊性の餌だと水面近くで成魚がどんどん食べてしまって稚魚に餌が回りづらいので、私はブラインシュリンプを沸かして与えています。

ブラインシュリンプは塩水湖に生息する動物プランクトンの一種なのですが、その乾燥した卵が袋に入って売られています。これを海水に入れると徐々に孵化していくので、卵を孵化させることを「沸かす」と表現しています。

専用の孵化器に卵と海水を入れてエアレーションをしながら水流を作ってあげると24時間ほどで孵化するらしいのですが、面倒なので私はとっても簡単な皿式で沸かしています。



水温が同じになるよう、水槽のすぐ隣に置いています。

必要なものは乾燥卵、水、塩、プラスチックの容器など深すぎないもの。塩はテーブルソルトじゃなくてナチュラルなものを使用してください。

500mlのペットボトルの半分くらいに水道水と10グラム程度の塩を入れてシェイク!で、ペットボトルいっぱいになるまで水を足しいれたら海水は完成です。詳しい割合は卵を買うと付いてくる説明書に書いてあるので読んでください。

この海水を1センチほどプラスチックの容器に注ぎ入れて、ブラインシュリンプの卵をふりかけたらあとは待つだけ!暖かいと1日程度、寒くても3日も待てば孵化が始まります。

ブラインシュリンプの栄養価は孵化直後が一番高く、日にちが経つにつれてだんだんと低くなっていくらしいので、いっぺんにたくさん沸かして与え続けるよりも、少量の卵をこまめに沸かした方がいいことになります。私の場合は1週間に2回、250mlずつ沸かしています。卵一袋分だと多すぎるので数回に分けて使いますが、余った分は密閉できる袋に入れて冷蔵庫で保管しています。


卵は茶色っぽい粉ですが、孵化するとオレンジ色になります。よーく見てみると、小さい奴らがピコピコ動いているのがわかります。光に集まる習性があるらしいので、ライトがある方向がオレンジに染まっているので、そこをスポイトで吸い取って、ピュ!と水槽に入れると、ブラインシュリンプたちが水中を行ったり来たり縦横無尽に動き回ります。これだったらみんなに餌が行き渡るので、小さな稚魚も食いっぱぐれません。グッピーたちは大喜びで追いかけて、パクッパクッと口に入れていくのですが、この様子がとってもかわいい。グッピーって餌を食べる時にびっくりするくらい口が伸びるんですよ。

水槽に入れる時に海水が入らないように濾してから入れる人もいるみたいですが、私は直入れです。魚が病気の時に塩浴をさせたりするくらいだから、大丈夫でしょう。今のところ問題なく育っていますよ。


成魚しか水槽にいなかった時には餌は1日1回少なめに与えていたのが、稚魚が生まれてからは、お腹の空いた成魚が稚魚を食べてしまわないように、1日3回与えています。帰宅した時や水槽に近寄った時に餌をもらえると思ったグッピーたちが大興奮して泳ぎまわって私に近寄ってくるので、どんどん愛着が湧いてきます。いっぱい食べて大きくなーれ。





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Updated: Mar 12, 2021


曇り空のパリ。私のパリのイメージは灰色です。

生まれて初めての海外旅行は、20歳の時のパリでした。田舎のあまり裕福ではない家庭に生まれたので、家族みんなで海外旅行なんて夢のまた夢でしたが、いつか海外へ行ってみたいという思いと、フランス語学科だったので、現地で生のフランス語に触れたいという思いから、短期留学を決めました。

Paris Langueという14区にある語学学校に2週間通ったのですが、学校のある建物の中に宿舎もあったので、そこの二人部屋で寝泊まりしました。食堂も同じ建物内にあって、安く食事が摂れるので便利でした。

二人部屋で一緒になったのは日本人のバイオリンを勉強している学生さんでした。他にも日本人が多くいたので、初めての海外だった私にとっては安心できる2週間でした。

私がいたクラスは生徒数10人以下で、生徒が半円のように丸くなってディスカッションのように授業が進んでいくので、日本の授業の形式に慣れていた私にはちょっとしたショックでした。みんながどんどん発言してテンポよく授業が進んでいくので、私はなかなか発言できませんでした。日本の授業のように先生がゆっくりしゃべってくれないので、集中して聞き取ることに必死でした。

授業の後は学校で知り合った日本人の子たちと一緒に市内観光をしました。地球の歩き方の地図を見ながら、エッフェル塔を見に行ったり、美術館へ行ったりしたのはいい思い出です。


翌年には同じ学校に戻って1ヶ月間滞在しました。フランス語も1回目よりも上達したし、外国人の友達もできました。アメリカ人の友達に誘われて日本食レストランに行った時に、前菜としてお味噌汁(具はマッシュルーム。蓮華とともに)が出てきたのには驚きました。当時パリでは日本人が経営している日本食レストランがあまりなく、そのお店も中国人が経営していたんだと思います。


他にもベルギー人やデンマーク人の子たちとも仲良くなったり、一人暮らしをしていた子のアパートでパーティーをしたり、とても楽しい1ヶ月間でした。


初めての留学で知り合った人たちとも、2回目の留学で知り合った人たちとも長い間連絡を取り合っていて、私がフランスに住み始めるようになった時にもお世話になったりしました。


たった1ヶ月でも聴く力と喋る力は大分伸びたので、日本にいて語学勉強している人には是非とも現地に行ってみることをお勧めします。案ずるより産むが易し!

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